こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

今日は皆さんにちょっとした自己紹介をしたいと思います。

私がこの世界に入ったきっかけは…なんて話をしても仕方ありませんので、私がどんな思いでこのようなお店を運営しているかをお伝えできれば幸いです。

このお店で皆さんにご提案したいものは2つあります。

一つは、私がナポリの職人たちがその生涯を掛けて培ってきたクラフトマンシップです。

日本では、ナポリ風の仕様のものやナポリで作られた服がおしなべてナポリ仕立てと呼ばれる傾向があります。もちろん、ナポリの服が注目されて活性化していくことは本当に嬉しいことです。

しかし常に私の心の中には、ちょっとした疑問がありました。

これは本当にナポリ仕立てと呼べるものなのだろうか。

そして何度もナポリを訪れるうちに、本物のナポリ仕立てと呼べるものと出会ったのです。

Sartoria Piccirilloで仮縫いをするナポリ現地の顧客。

私はなにも「このサルトリアは本物、これは偽物」と言うつもりではありません。

しかし現地で愛されるサルトリアに入り、ナポリに息づくその仕立て文化をその手で担う職人たちを見たときに感じたのは、彼らが一着一着と対峙して作り上げる服こそがナポリ仕立てであり、それは決してハンド工程の割合や雨降らしなどのディテールではないのだ、と言うことです。

ナポリ仕立てを好きな方は本当に何でもご存知で、私などよりよほど詳しいお客様も少なくありません。

しかしたった一つ、私はナポリ仕立ての空気を皆さんにお伝えしたいのです。

ナポリの騒々しい旧市街を何度も徒歩で往復しながら、私が感じてきた職人たちの真摯な仕事や、その情熱。

そして顧客をまるで家族のように受け入れる暖かさ…そんなナポリ仕立ての本質、そして「空気」をまとった服を皆様にお届けできたらと、常日頃より願っております。

もう一つ私がお伝えしたいものは、ライフスタイルそのもののエレガンスです。

私が名前を頂いたランバルディ教授は、稀代の洒落者でした。しかしその洒落者とは、単なる着道楽ではありませんでした。

ランバルディ教授の書斎は、彼のライフスタイルそのものを感じさせる。

彼は美しい仕立て服を愛し、それと同じだけナポリ特有のバロック絵画を、そしてナポリ近郊のポンペイやエルコラーノが生み出した新古典主義様式やインペリアル様式の家具を愛した。

美しいものを愛で、本を読むことを好み、常に学び続け、たくさんの生徒や人々に愛された彼のライフスタイル。その生活の中に自然と溶け込んでいたその仕立て服を見たとき、「これこそが本物のエレガンスなんだ」と私は強く感じました。

洋服というものは、ともするとそれ単体に強く打ち込みすぎてしまうかもしれません。ある色や生地の織り、ジャケットの仕立て方やディテールについつい凝りすぎてしまいがちです。

しかし本物のエレガンスはむしろ、それをどのように着るかという部分にあるのではないでしょうか。

そして極めるのであれば、最高の仕立て服を着ながら、まるでそれが何でもないかのように色々なライフスタイルを楽しめること。

今スプレッツァトゥーラという言葉が流行っておりますが、それよりもずっと本質的なエレガンスが、そこにあるのではと思います。

なんて、私もまだまだ勉強中なので、偉そうなことは言えないのですが、そんなことをお伝えできるように心がけながら、店やウェブサイトを運営しております。

長くなってしまいましたが、最後にもう一つ。

私が静岡でお店を出したのは、もちろん地元であったからということもありますが、むしろこのゆったりとした…ある意味南イタリアのような雰囲気の中で、ナポリ仕立てを取り扱いたかったからというのが大きな理由です。

私自身昔はなかなかイタリアものを扱うセレクトショップに入る勇気もなく、外から高級感漂う店内を物欲しそうにのぞいているばかりでした。

今こうして自分の店を出しても、常にお客様と近い立場にいられるよう、私自身がとてもリラックスした気持ちで店頭に立っております。

ですから友人の書斎やワードローブを訪ねるような気持ちで、お気軽にお越しいただけましたら幸いです。

ぜひコーヒーを片手に、ゆっくりとナポリ仕立てやその他様々なことをお話いたしましょう。

それでは、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

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