物事にはいつまでも全く変わらず存在すべきものと、変革が必要なものがある。
イタリア・ローマという街はどちらかというと前者であると思われがちだ。永遠の都、古代西洋文明の中心……有り余るほどの賛辞はある意味、ローマを「変革」というイメージから遠ざけてきた。
しかしこの街はアウグストゥスの時代に荘厳に形作られて以降、幾度となく変化を遂げてきた。
旧市街を歩けば、古代ローマの美しいオーダー(柱)と17世紀、18世紀のバロック建築がまるでエスプレッソとチョコレートのように絶妙に溶け合う姿をみることができる。美術館を訪れればルネサンスが決してフィレンツェだけのものではなかったこと、そして後期ルネサンスにおいてローマがどれほど大きな影響力を持っていたかを肌で感じ取ることができるはずだ。
ローマは1日にしてならず。数々の芸術家たちの理想や、建築家たちの挑戦、そして時代そのものの空気によって変化し、ローマは現在の美しさとなったのである。
AUGUSTO CONDOTTI 2022 “La Nuova Bellezza”
ということで、アウグストのバッグである。アウグストのモデルは基本的なデザインが変わることはないが、時代に合わせて少しずつディテールが変わってきている。
身に着けるものはクラシックであるだけでなく、より使いやすく、より馴染むように進化すべきだという工房の理念が、バッグを常に少しずつ変化させてきたのだ。
コンドッティはご存じの通りここ数年で何度かリニューアルしているが、今回のリニューアルは印象的だ。
La Nuova Bellezza 新たな美しさ…なんて銘打っているが、簡単なことである。イタリア人の顧客からリクエストの多かったカデナ(錠前)が付属し、鍵がかけられる特別なファスナー引き手デザインに変更されただけのことだ。
しかしどうだろう?言葉で表現すれば小さなことだが、実際にリニューアルされたバッグを見た時には、まるで初めてローマでパンテオンを見た時のように衝撃を受けたのである。
この僅かな変更がコンドッティにどれほど素晴らしい美しさ(と深刻な仕入れ価格の値上がり)をもたらしたことだろう!
ちなみに個人的に最も気持ちが高揚したのはこの内側の様子である。使わない時にカデナを保管しておくためのデザイン変更だが、なんと素敵だろう。
もともとコンドッティは13インチのノートパソコンやA4の書類等も余裕を持って入れられるバッグで、しかも自立するので非常に実用性が高い。レザーストラップも付属するので、正直なところアウグストの中でも圧倒的に群を抜く使いやすさである。
そこに今回のマイナーチェンジだ。アウグストらしさがぐっと向上し、コンドッティは実用性だけでなくイタリアらしい素晴らしい高揚感をもたらしてくれるようになった。
(ついでにご存じの方もいるかもしれないが、アウグスト全モデルのファスナーが最高品質のものに変更された。外観的にはより美しく、動作はより滑らかだ。)
これはぜひとも当店のお客様に紹介したい、ということでアウグスト側と掛け合って実施するのが今回のキャンペーンである。
【先着5名】AUGUSTO Condotti 2022 特別受注キャンペーン
AUGUSTO CONDOTTI 2022
MADE IN ITALY(イタリア・ローマ製)
【素材】
トラヤンレザー(本革)× リアルスエード
【サイズ】
40cm × 30cm × 12.5cm
【展開色】
Nero Italia(黒)
Blu Mezzanotte(ダークネイビー)
Marechiaro(ブルー&ゴールド金具)
Marrone(ブラウン)他 写真にないアンティコベージュ等もオーダー可能。※特別色は有料
【納期】
3〜4ヶ月
【価格】
売り切れ
先着5名売り切れ次第、終了である。コンドッティは値上がり予定のため、今後この値段で手に入ることは二度とないはずだ。
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