ナポリの倉庫に隠されていたデッドストック生地のご紹介

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

噂によると、ランバルディの店主はナポリで仕入れたいい生地をナポリの倉庫か何かに隠しているらしい。

「…らしいですよ?」

とお客様に聞かれた私は、しらじらしく「へえ、そうなんですね」などと答えておりましたが、ついにバツが悪くなり「きっとナポリ出張中に紹介します」と約束をしてしまったのです。

そういうわけで今回はナポリにずっと置いてあった極上の生地を、ついにご紹介いたしましょう。

ちなみに今回の生地は特別です。

なぜならここだけの話、これはイギリス・ロンドンから特別な“つて”で仕入れた最高のデッドストック生地なのですから…。

Irresistibly Pure Cashmere

(命名が無駄に英国風なのは、単純に気分がロンドンだからです)

このウーステッドカシミアはまるで、天国から降りてきたカシミア山羊をそっとおびき寄せて優しく毛を刈り織り上げたような生地。

ブラウンの中に織り込まれたブルーがわずかに浮かび上がり、しっとりと濡れた光沢と陰影が生地に高貴な雰囲気を漂わせています。

ふわりと軽い手触り、指に残る滑らかさ、それでいながらコシの強さを持つウーステッドカシミアならではの生地感。数あるカシミアの中でもトップレンジのものであることは間違いありません。

しかしカシミアとしての上質さはさることながら、特筆すべきはこの絶妙な色合いとクオリティでありつつも、春秋冬で着られる軽やかな生地であると。

重厚なカシミアももちろん魅力的ですが、この天使の羽を梳いて織り上げたような生地は、ナポリ仕立てにこれ以上なくマッチするでしょう。

Luxury Hemp, Cashmere & Silk

この生地はイタリア物ですが、実はもうすでに絶版となった生地。ナポリでは大人気ですぐに売り切れてしまったものの、偶然ロンドンに在庫があったために手に入った極上の春夏生地です。

この生地を見つけたときだけは、雨ばかり降っている英国に感謝したものです。

ナポリではあまりにも人気なCARNETが、ヘンプリネンに25%の極上カシミアと15%のシルクを織り合わせた贅沢な250g/mのサマージャケッティング。

夏の陽光の下でキラキラと輝き、しかもリネンよりも丈夫でシワにもなりにくいヘンプ(リネンとは別種の麻)。普通のリネンよりも深いシワが入りにくく、コシがあります。

そこにカシミアの滑らかな手触りとオイル感が加わり、さらにはシルクにしか実現できない発色の良さが入ることで、唯一無二の生地感になっています。

この絶妙な混紡と色合いは、サマージャケット生地を知り尽くしたこのブランドにしか生み出せないものなのです。

柄や派手な生地感で主張するのではなく、圧倒的に贅沢なクオリティで美しく魅せるジャケット生地。お探しの方も多いでしょう。

 

Irresistibly Pure Cashmere 2m ¥88,000円(売り切れ)

Luxury Hemp, Cashmere & Silk 2m – ¥40,000(売り切れ)

いずれのサルトリアでもお仕立てが可能でございます。

どちらの生地も一着限りとなり、売り切れが予想されますので、生地代のみでご予約を承ります。

5月21日〜ご来店時にもしイメージと異なった場合には別の生地に変更することも可能でございます。

お問い合わせはこちらから。

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