Nicola Giordano 黄金時代のポロコート × 4 Vintage Cashmere Fabrics

「クラシックであること」は簡単なことではない。

時代は変わる。スタンダードも変われば、テイストやフィーリングも時代に合わせて変化していく。クラシックであること、というのはある意味そういった流れに背を向けることでもある。

しかしクラシックであること=懐古主義というわけではない。なぜならクラシックは決して古ければ何でも良いのではなく、素晴らしいものだからこそ旧くなっても愛されるのだから。

Essere classico.

あのドルチェ・ヴィータ(甘い人生)を2022年に再現することはできない。しかし私たちには沢山の選択肢があり、決して現代社会から背を向けずにクラシックを突き通すことができる。

そうだ、ポロコートだ。

Età dell’oro 黄金時代のコートをあらためてご紹介し、素敵なキャンペーンで皆さんを惑わそう。

Età dell’oro by Nicola Giordano

ポロコートはクラシックだ。言ってしまえば形もある程度決まっているし、ポケットやプリーツの仕様にも「様式」がある。しかし実際に目の前にすると、ポロコートはサルトリアによってまるで別の服かのように雰囲気が違う。

それもそのはず、ポロコートには通常のジャケットやスーツよりも更に多くのディテールが備わっており、溢れるばかりのハンドワークが用いられている。

わずかな美意識、感性、そして手仕事の違いが決定的な違いを生むのである。

そんな中で個人的に最も古典的な美しさを感じるのが、Nicola Giordano ニコラ・ジョルダーノのポロコートだ。

堂々としたポロコートの風格を持ちながらも、決して存在を主張しすぎることのないラペル。なだらかに落ちるようなラインは適度なリラックス感があり、イタリアの上流階級のややシニカルなユーモアを感じさせる。

(このシニカルなユーモアというのは説明が難しいが、例えばバイロンの詩やフロベールの小説を暗唱できるような知識人が、たわいもないジョークばかり言って日々を過ごしているような感じだ。多くを知ったうえで、それを噯にも出さず自然体に生きている人間は、実に魅力的に見える)

ポロコートらしいフラップ付きのパッチポケットも、実に中庸な雰囲気である。ターンナップカフのデザインにしても上品で、いやらしさが一切ない。もちろん背中のプリーツや裾も実に洗練されたカットで、美しく仕上がっている。

ポロコートはこってりしたクラシックだ。ともすればやり過ぎになるし、日本人の体格だと着られているような雰囲気になりがちだ。

だがNicola GiordanoのEtà dell’oroならば、実に自然にクラシックを貫かせてくれる。まるでモンクレールのダウンを着るかのように、気兼ねなく着こなすことができる。

現代的な生活の中で輝くクラシックとはこういうものだ。このコートがあれば「クラシックであること」は、こうも簡単なのだ。

4 Tessuti Vintage

さて、そういうわけでキャンペーンである。

今回は4つの生地を用意して、このEtà dell’oro by Nicola Giordanoをより多くの人に愛してもらおうという目論見である。

ポロコートならではの懐の深さを利用して、既成サイズのMTOはいかがだろう。既成サイズとは言えポロコートで問題になる袖丈はバッチリ調整可能だ。(ほんの僅かなアップチャージでMTMも可能だ。まずはご相談を。)

また、MTOに限り今シーズン中の納品も可能である。

1. Blu Classico

MTO 通常価格 372,900円 → 230,000円(税込253,000円)

コンベンショナルなネイビーのビンテージ・ピュアカシミア。やや軽めの生地感に、美しい光沢と滑らかな手触り。常にそばにあるようなクラシックなポロコートを仕立てたい人に。

2. Marrone Eccezionale

MTO 通常価格 394,900円 → 250,000円(税込275,000円)

並はずれたブラウン……しっとりと目の詰まった重厚感のあるビンテージ・ピュアカシミア。きめ細やかな光沢に、極上の手触り。高貴で魅惑的、そして類まれなる美しさのゴールドブラウンだ。こんな色をこれまでに見たことがあるだろうか?

3. Herringbone Fantasy

MTO 通常価格 358,600円 → 230,000円(税込253,000円)

地中海の青と、ミッドナイトブルーのファンタジー。柔らかく表情豊かなヘリンボーンのウールカシミア。エレガンスと洒脱さの対等な関係。クラシックなネイビーと同じように着こなせる、遊び心のあるポロコート。

4. Shades of Galles

MTO 通常価格 372,900円 → 250,000円(税込275,000円)

わずかに浮かび上がるグレンチェック。やや毛足の長いラグジュアリーな生地感のウールカシミア。重厚なウーステッドを思わせる強さと、カシミアシルクのような贅沢な光沢感。一見すると無地にも見える、唯一無二のポロコート。

 

これほどまでに安くすることは珍しいが、それもこれもNicola Giordanoのためである。彼にたくさんの注文を出すと、時よりその代わりに素晴らしい生地を譲ってくれるのだ………..。

もちろん全て一点ものなので、お問い合わせはお早めに。

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