新しい生活にナポリ仕立ては必要か?

こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

すっかり久しぶりのブログになってしまいました。

その更新頻度の低さは「店主はCOVID-19の影響でイタリア出張に行けなくなって、血中のエスプレッソ濃度が基準値を下回り、それで消えたのだ」とまことしやかに噂されるほど。

しかし本当は元気に生きているのです。それどころか、非常にと言って良いほど楽しく生活しております。

ただ問題は私が店まで徒歩2分のマンションから引っ越して家が遠くなったことです。

家が遠くなると何が問題かといえば、まず頻繁に足がなくなること。

先日も愛車マセラティの修理が終わったので世田谷に車を取りに行ったのですが、なんてことはない。その帰り道に華々しく窓が落ちて、結局車はまだ修理中というわけです。

(ところでご来店いただいたお客様はご存知の通り、うちにはジャガーのクーペもあるのですが、こちらは天井が落ちて修理です。どうもこの車たちは重力が苦手なようですな)

まあ、そんな具合に足がなくなるので、どんどん出不精になっていく。

さらに家にはレコードとSONUS FABERのイタリア製スピーカーがあり、絵画があり、大理石のテーブルも、リチャード・ジノリのカップソーサーもある。(そして悪いことには大量の未読の本がある。)

こうして昼は本を読み、レコードを聴き、夜はひたすらナポリと電話やメールでやりとりをする生活が続き、すっかり日々の仕事であったブログを忘れてしまったというわけです…..。

新しい生活にナポリ仕立ては必要か?

さて。久しぶりのブログですし、皆さんには愛車の故障紹介よりもこのお話をすべきでしょう。

新しい生活にナポリ仕立ては必要か?

COVID-19の影響で外出する機会が減り、仕事もテレワークでスーツを着る機会は減っている。ナポリ仕立てのスーツやジャケットは需要が減り、もう必要なくなってしまうのではないか。

こんな心配を、お客様や別業種の友人から何度も受けました。

なあに、心配ありません。

新しい生活様式だろうと、テレワークだろうと、ナポリ仕立てはなくなりません。月に住むようになるまでは、私がナポリ仕立てを見捨てることはないでしょう。

ローマ帝国が滅びたときだって、フランス革命で国王が処刑されたときだって、文学も音楽も、芸術も残ってきたのです。

ナポリ仕立ては文化です。文化は必要性によってではなく、人間の高尚な欲求によって生まれるものです。

例えば、水色のランボルギーニが「必要」な人など一人もいないでしょう。ビンテージツイードのナポリ仕立てが「必要」な人が一人もいないように。

サルトリアで服を仕立てるのは、その仕立てがどうしても欲しいからです。

職人の姿を思い浮かべると大きな感動に打たれ、その美しさを見るなり息するのさえ忘れてしまう。

プロフェソーレ・ランバルディ静岡はこれからもそんな、人生の愉しみを知るお客様のために本物のナポリ仕立てを続けましょうではありませんか!

ご案内

現在オーダー頂いておりますお客様、納期が遅れており大変ご迷惑をお掛けしております。

通常よりも人員を減らしたり、時短での製作を行っているサルトリアも多くお時間をいただいておりますが、すでに完成が近く納期をご案内しているお客様に関しては、予定通りの見込みです。

ナポリのサルトリアも制限下での稼働に順応しつつあり、サルトリア・カラッチオーロとカミチェリア・ピッチリーロの新規オーダーに関しては12月より通常納期+1.5ヶ月程度でのご案内になります。

サルトリア・チャルディのトランクショーは渡航制限が解除され次第の開催を予定しております。

(なお、今月末には大変お得なサンプル・アウトレット品のセールを予定しておりますのでご期待くださいませ)

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