ご無沙汰しております、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

しばらく記事を執筆しておりませんでしたが、何が起きていたか。それはいわゆるバカンス…ではなく、このサイトの調整をしていたのです。何を隠そう、この果てしなくカッコいいウェブサイトを作っているのは、夜にしこたま飲んだキャンティの酔いも覚める早朝に、ボサボサの頭で机に向かう私なのです……。

それは良いとして、今日は私がナポリの友人ジャンニのSartoria Piccirillo サルトリア・ピッチリーロで仕立てたベージュのスーツ(のジャケット)と、彼の兄弟マウリツィオが手がけるシャツ、Camiceria Piccirillo カミチェリア・ピッチリーロ、そして友人であり大切なパートナーであるニコラ・ラダーノが手がけるネクタイSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスを使った着こなしを紹介しましょう。

着こなしのメインとなっているSartoria Piccirillo サルトリア・ピッチリーロのジャケットは、ビスポークとして完璧な出来栄えです。

まるでマヤ文明のピラミッドの石積みのように隙のない襟周りのフィッティング、シンプルでありながら気品漂うラペルのライン。ショルダーラインは少しだけパッドの入ったもので、チェザレ・アットリーニの肩周りにも似ていますが、あまりに軽快すぎるショルダーよりも、このような控えめな雨降らし袖の方が私のテイストには合うようです。

どこをとってもこれみよがしなところがない上品なスタイルですが、ステッチワークとボタンホールにはハンドワークならではの暖かみのある雰囲気が漂っています。

ちなみにホーランド&シェリーのウールを使用しています。光沢は控えめですが、少しクールなベージュの発色が美しく、コシがある生地なので、長く着込んでいきたいベージュスーツにはぴったりな生地でしょう。

このジャケットで私は、ビスポークスーツの美しさとは何かを改めて感じました。

それはフィッティングです。どんなに美しい服でも、既製服では型紙に合わせて製作します。そのためその外見は美しくても着心地に若干無理があったり、あるいは着心地は良くても外見のいくつかの場所に無駄や不足がある場合が多いのです。

しかしビスポーク、ちょうどこのSartoria Piccirillo サルトリア・ピッチリーロのようにしっかりと丁寧に作られたビスポーク

スーツは、着る人の体型に合わせて作られていく……もっと言うのならば、その人の身体をぴったりと生地で包んでいくようなイメージで仕立てられているのです。ですから着心地は魔法のように軽く、その外見には一切の無駄がなく、削ぎ落とされた美しさだけがあるのです。

トラウザーズもSartoria Piccirillo サルトリア・ピッチリーロによるもの。ファブリックはナポリの小さな生地屋で見つけた、ビンテージのタスマニアンウールです。

シャツはマウリツィオ・ピッチリーロが手がけるCamiceria Piccirillo カミチェリア・ピッチリーロによるビスポーク。このシャツはプロフェソーレ・ランバルディ静岡でも販売しています。

美しくギャザーを寄せていますが、その生地の寄せ方が絶妙なおかげでどんな動きをしてもシャツが柔らかくついてきます。このギャザーを用いているカミチェリアは、ナポリでもCamiceria Piccirillo カミチェリア・ピッチリーロだけかもしれません。そしてナポリの人々は、このショルダーを Manica a Piccirillo ピッチリーロ・ショルダーと呼ぶのです。

ネクタイはニコラ・ラダーノの展開するSpacca Neapolis スパッカ・ネアポリスより。

美しいビンテージ柄のプリントシルクが、このうえないエレガンスを表現しています。軽やかな結びごこちでありながら、ボリューム感があり、華やかなディンブルとノットを生み出すこのネクタイは、一度体感すれば癖になります。

それでは、よい休日を。

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