Camiceria Piccirillo ナポリ仕立てのビスポーク サファリジャケット

こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

12月31日、1月1日はちょうどご予約もなかったため、富士山の麓、朝霧高原のカントリーハウスにて家族との時間を楽しんでおります。

随分近くに感じる青空、澄み切った真っ白に凍る富士山、そして呼吸をするごとに身体に沁みる空気。

しかしここでの何よりの楽しみはやはりドライブでしょう。納車されてまだ1ヶ月も経たないマセラティ・クーペは実に絶好調で、最高のフィーリングです。

もう一台のアルファ・ロメオ、アルファ GTも最近は驚くほど調子がよく、1年近く開かなかった窓とトランクが自然治癒力で開くようになったという具合。(アルファロメオにはBMWも驚く高度なテクノロジーが採用されているのです、ときどき)

さて、そういうわけで昼間は高原にドライブに来ました。カミチェリア・ピッチリーロに全く新しく製作してもらったビスポークのサファリジャケット『サリアーナ』を着て。

サファリジャケットの存在意義とは?

サファリジャケットのディテールについては後ほど紹介させていただくとして、まずはその存在意義について考えてみましょう。

テーラードジャケットとは異なり、カジュアルなディテールを持つサファリジャケット。ドレススタイルとは違った起源を持つ服でありながら、今では様々なイタリアのブランドやサルトリアがそのデザインを取り入れ、サファリジャケットやそれに準ずるものを作っています。

しかしサファリジャケットを買ったからといって、アフリカに猛獣を狩りに行く人はまずいないでしょう。それどころか、植林ではない森に着ていくチャンスさえ、もしかすると到来しないかもしれません。

ナポリで作られるサファリジャケットは車で言うのであればSUV的な存在です。アウトドアの服をベースにしつつ、都会的な洗練と、実用性、そしてハンドメイドのディテールを持っている。都会で着ることもできるし、このように明るい森の中へのドライブに着ていくこともできるのです。

森の中にいくときにテーラードジャケットを着るのもおかしくはないでしょう。

しかしサファリジャケットなら、もっとその雰囲気を楽しむことができる。それはちょうど大好きなアーティストのライブに、その名前の入った限定Tシャツを着ていくような楽しさです。

CAMICERIA PICCIRILLO “SAHARIANA”

ビスポーク専門カミチェリアであるカミチェリア・ピッチリーロは、実はサファリジャケットを仕立てるのには最も相応しい工房です。なぜならマウリツィオ・ピッチリーロはただのシャツ職人ではないのです。

彼は小さな頃からシャツを仕立てることに情熱を注いでいました。しかしそれと同時に彼はいつも、兄のジャンニ・ピッチリーロの手伝いでスーツを仕立てています。つまりマウリツィオはカミチャイオ(シャツ職人)でありながら、サルト(仕立て職人)でもあるのです。

彼は仕立てようと思えば、スーツを仕立てることもできる。そしてその技術を生かしてビスポークのシャツを作っています。

そんな彼にとって、シャツとジャケットの中間とも言えるコンストラクションで仕立てられるサファリジャケットは、最も得意な服と言っても過言ではありません。

だから私はきっぱりと言うのです。サファリジャケットを仕立てるには、カミチェリア・ピッチリーロが最も相応しい、と。

彼の仕立てるサファリジャケットは、ちょうどジャンニ・ピッチリーロのスーツがそうであるようにほぼ全てが手縫いです。中途半端な部分は一つもありません。

ジャケットのように様々な部分にハンドステッチが施され、ベルトやポケットも全てに渡って手縫いにて仕上げられている。ボタンホールは、もはやジャケットよりも美しいほど。

ポケットの大きさ、配置、シルエット、そして袖付けや襟付け。全てが考え抜かれており、ビスポークならではの雰囲気が漂います。使っているボタンは本格的なコルノ。

ご覧の通り、襟型は二つあります。モデルも微妙に異なり、それによって全体が与える印象は少し変わっています。

ブラウンの方はより従来のサファリジャケットに近い雰囲気、そしてベージュの方は少しテーラード的な雰囲気を持っています。

これが、カミチェリア・ピッチリーロの作るサファリジャケット『サリアーナ』のディテールです。

まるでビスポークのジャケットのように、カミチェリア・ピッチリーロが仕立てるサファリジャケット。『サリアーナ』を見たとき、彼の兄でありサルト、そしてマエストロであるジャンニ・ピッチリーロが言って笑いました。

「ランバルディはサルトリアで作るような本格的なジャケットを、シャツ屋に作らせたんだな!これじゃ弟(マウリツィオ)にばかり仕事が行って、商売上がったりだね」

今回のサファリジャケットは、今までにない本当にフルハンドメイドの、ほぼ全てが手縫いで仕上げられた最高峰の作品です。

しかし幸い、『サリアーナ』はカミチェリア・ピッチリーロの仕事です。つまり値段はジャケットのほとんど半額。

ベーシックな生地で168,000円(税抜)にて、プロフェソーレ・ランバルディ静岡とアンニ・セッサンタ東京の両店でオーダー可能になります。

納期は3〜4ヶ月、ビスポークのように様々なディテールの調整や、体型補正が可能です。

また新年のキャンペーンとして、1月4日〜1月20日のあいだプロフェソーレ・ランバルディ静岡では、こちらの希少なアイリッシュリネン生地がスタート価格でお選び頂けます。(通常はアップチャージ対象です)

是非、この機会にお問い合わせくださいませ。

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