こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。
お客様にご納品させていただいたサルトリア・カラッチオーロのジャケットをご紹介いたしましょう。
なかなか見ることのない美しく、エレガントなブルー。
私などはすぐにブルー・セブリングというマセラティの伝統的なカラーリングを思い浮かべてしまいました。
最高級ウールの濡れたようでありなりながらも硬質な光沢感は、まさにそういった風合い。
美しいハンドワークが生み出す曲面とギャザーが見せる陰陽は、ため息がでるほどドラマチックです。
このジャケットはMTOにてオーダーいただき製作しましたが、そのクオリティには一切妥協ありません。
職人の手が通った証がいたるところに見られ、大変情緒ある仕上がりです。
しかしそれと同時に、サルトリア・カラッチオーロのジャケットには、しっかりと迷いのないカッティングが感じられます。
いたるところが緩やかなカーブを描くサルトリア・カラッチオーロのジャケットは、まるでロココ様式の家具のよう。
しかしその曲線には思い切りの良さがあり、カッターが最初からこのラインを頭で思い浮かべながら生地を裁断しているのが分かりますね。
背中の曲面は、立体的なパターンが生み出すもの。
これはサルトリア・カラッチオーロと当店で調整し、作り上げてきた独自のパターンです。
最近では他店の別注品でもこのパターンを使用しているようですが、なに、構いません。模倣されるのは優れている証拠なのです。
ちなみにこの美しい生地ですが、実は普通のウールではありません。
これはかのCesare Attoliniのバンチからお選び頂いたエクスクリューシヴな生地。
門外不出のバンチですが、当店ではCesare Attoliniのバンチから選ぶ生地でジャケットやスーツを仕立てられます。
詳しくはこっそりお問い合わせくださいませ。
それでは、ご機嫌よう。