秘密のSuper 180’s

おはようございます、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

こんな時間から一生懸命にブログを更新しており、きっと怪しまれていることでしょう。

私がこんな時間から仕事をするようになったのは、酒をやめたからでもなく、まして心を入れ替えたわけでもありません。

Super 180’sウールで枕カバーを作ったら寝起きがよくなったからです。

目の覚めるようなブルーで作ったことも幸いしておりますな。

さて、今はそんな頭の冴えた私ですが、夜しこたまワインを飲んでご機嫌になっているときに、お客様からお問い合わせが来ることがあります。

そんなときにはつい気が大きくなり、口が滑ってしまい「実はこんなカシミアを隠しているんですよ………へ、へ、へ!」などと余計なことを書いてうっかり秘蔵の生地の存在をバラしてしまうのです。

翌朝には「では、その生地で」というお客様のメールを見て顔を真っ青にしながら、自分のため隠していた極上生地をナポリに送る、とそういうわけです。

しかしそんな中でさえ、絶対に秘密にしてきた極上の生地があるのです。

今日は普段このブログをお読み頂いている皆様だけに、この生地を(少しだけ)紹介いたしましょう。

Super 180’s Jacketing 390g/m 

このSuper 180’sウール。

ジャケット生地といえばエスコリアル、ゴールデンベールといった様々な最高級素材のものがあるのは承知しております。

しかし個人的にはその中でも、この生地の存在感は特別だと感じています。

極上のSuper 180’s ウール素材を、390g/mという素晴らしい目付けで織り上げたもの。非常に緻密に糸を打ち込んでいるので、デリケートな素材であるにも関わらずむしろコシの強ささえ感じます。

そして贅沢でエレガントな光沢。加工で光らせているのではなく、素材の良さがにじみ出るような光沢は、本当に上質な生地にしかないものです。

一番近いのはウーステッドカシミアのビンテージ生地でしょうか。しかしこの生地はそれよりも芯があります。

ウーステッドカシミアでジャケットを仕立てると、たっぷりと包み込むような優雅なシルエットになります。

それに対しこのSuper 180’sはあくまでウーステッド的なシャープなシルエットを描き、しかもカシミアのような滑らかさと光沢を放つことでしょう。

Super 180’sのようなデリケートな生地は、普段あまりおすすめしていません。それはひとえに薄すぎることが多く、生地としての強さが足りなくて仕立て服に向いていないからです。

しかしこの生地は違います。恐ろしくラグジュアリーな風合いを持ちながら、カシミアやエスコリアルよりも強く、まるで我々の慣れ親しんだビンテージウールのように仕立て映えするのです。

こんな生地がどこから出てきたかって?

それは私がプッチーニのオペラを聞いてどれほどご機嫌になっていても、お教えできませんよ!

 

………………..。

 

ところで皆さんに、お伝えしなければならないことがあるのです。

先般この美しい生地、4色(後ほど写真を掲載するチェック柄2色、ネイビー、グレー)をナポリに送ったのです。

それはそれは極上のビスポーク仕立ての既製服をサルトリア・チャルディで作ってロスチャイルド家もぶったまげるような法外な値段で皆様にご案内しようという実に素敵な悪巧みだったのです。

しかし前日の酒が抜けきっていなかったのか。

私は宛先を間違え、うっかりそれらの生地をサルトリア・カラッチオーロに送ってしまったのです。

いやはや、うっかりさんでしたな。

そういうことで、この極上のSuper 180’sは今、サルトリア・カラッチオーロの裁断台の上に横たわり、カッティングされるのを待っているのです。(ベルリオーズの幻想交響曲が聞こえてきますな)

昨日の夜にはニコラ・ジョルダーノより「これ、どうするの?ぜんぶ君個人のジャケット?」と連絡があり、今日にはその返事をする予定です。

まあもちろん全部自分のジャケットにしてしまうのも良いのですが、いっそ既製服にしてしまうのもありかもしれない….。50とか52とか普段入荷のないサイズで作ろうか….。など色々考えているのです。

ということで、もし今、この素晴らしいSuper 180’sでサルトリア・カラッチオーロのジャケットが欲しいというお客様がいたら、ついぞ想像もできないような特別価格にてご案内することにいたしましょう。

しかも生地は既に彼らのもとで、ハサミが入っているのを待っている。ということは通常よりも少し早い納期でご納品が可能かもしれません。

リピーターの方は以前の型紙でオーダー可能、仮縫いをつければ新規の方でもオンラインオーダー可能です。

各1着しかないので、早いもの勝ちです。

まずはお問い合わせくださいませ。

それでは、ご機嫌よう。

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