Sartoria Caracciolo 10年後も着られるフォックス社ツイードジャケット(ご納品)

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

今回は先日出張にてご納品させて頂いたサルトリア・カラッチオーロのジャケットをご紹介いたしましょう。

こちらはフォックス社のツイードを使用したジャケット。幅広なヘリンボーンでずっしりとした生地感は、いかにも英国のカントリージャケット的な雰囲気です。

度々ブログにも書いておりますが、ナポリの人々はこのような英国製の冬物生地が大好きなのです。中でもフォックス社のフランネルやツイードは、いつもうっとりとした表情で眺めています。

このようなツイードはもともと軽快な仕立てのサルトリア・カラッチオーロとの相性が良い。目の詰まったツイードの固さを立体的なシルエットに活かしつつも、着心地は柔らかく、ナポリ人の言うところの《ヴェスティビリタ》=着用感は抜群に良くなります。

そして何よりも、ツイードジャケットは着込んでいくことで変化していく風合いすら楽しみなのです。

5年、10年と着ていくと程よく生地がしんなりとし、表面はわずかに毛羽立っていきます。その様子はまさに英国や、ナポリの紳士達が大事に着込んでいるジャケットそのものです。

またウールが身体の形を記憶し、どんどん着心地やシルエットも美しくなっていきます。

もちろんどのジャケットにも存在する楽しみですが、ツイードジャケットは特に期待ができますね。

何年もしてからもう一度、お客様がこのジャケットを着ているのを拝見したいものです。

それでは、ごきげんよう。