こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。
最近オペラばかり聞いており、店内でもオペラが流れていることが少なくありません。中でも私のお気に入りであるジャコモ・プッチーニのオペラは頻出です。
皆さんお店にいらっしゃった時には「お、これはプッチーニですね!?」と当てずっぽうに言いましょう。機嫌を良くした店主が、ブランデーをしこたま注いでくれるはずです。
プッチーニのオペラで最も有名なのは「トゥーランドット」でしょう。
まあ何と申しあげますか、明時代の北京が舞台の「君の名は – So il tuo nome!」という具合のオペラです。
異国の王子が「3つの謎を解けたら結婚します、間違えたら死刑」という冷酷な絶世の美女・トゥーランドット姫に挑戦し、打ち勝つ。さらにある女性の愛による自己犠牲もあって、姫が愛することを知るという内容なんですね。
本当に感動的で大好きなんですが、二つ問題があります。
まずは生粋のイタリア人、ジャコモ・プッチーニが考えた北京風(中国風)の旋律があまりにもステレオタイプに中国っぽいので、通りかかる人々に非常に不思議な目で見られてしまうということです。
「ここは中華料理屋さんかしら?あら違ったビスポークスーツ屋さんよ」
となってしまうわけですな。
もう一つの問題は、例の3つの謎が難しすぎるということです。
異国の王子カラフはまるで高校一年生の世界史のようにさらっと解いてしまうのですが、まあ難しい。ちなみに私は一問目でトチってすっかりあの世行きでした。
さてそんなことは良いとして、
夜に着こなすコットンジャケット
これが本日の本題です。
コットンのジャケットはもちろん皆さんの定番かと思いますが、中でもベージュは大変使い勝手がよく、着る頻度も多いですよね。
ですが一つ考えてみるべきことがあります。それが、コットンジャケットを夜に着こなすときに昼と同じように着ていて良いのか?というところです。
例えば昼にベージュのコットンジャケットを着こなすときというのは、軽快で明るい印象を第一に持っていきます。例えば自分の場合にはリネンの白シャツに、コットン・リネンの白トラウザーズなどで着こなすことが多いですね。
そのようなシンプルな着こなしは、昼の日差しのもとでは素材感も色合いも際立っておしゃれです。しかし夜になると、少し物足りなく感じられることがあるのです。
もともと夜のライトの下では、光沢のあるジャケットが非常によく映えます。そのためコットンジャケットを夜に着こなすときは、少し華やかさを出すことを意識すると良いのです。
そういうことで今回はベージュのコットンジャケットに、ブルー基調に赤のオルターネートストライプが入ったシャツ、白のデニムという着こなしをしています。
そしてアクセントになるレザーベルト、インディゴ青のカラーリネンのポケットチーフも忘れてはなりません。濃い目の色を効果的に用いることで、夜のライトでもメリハリのあるスタイリングになります。
ちなみにコットンジャケットはCesare Attolini チェザレ・アットリーニで作られた昔のSartorio サルトリオ。パリッと硬いコットンでしたが、何百回と着込むことによって柔らかい手触りになりました。
ドレスシャツはCesare Attolini チェザレ・アットリーニ、デニムはLiberty London リバティ・ロンドンのオリジナルです。ベルトはKiton キートンのハンドステッチ入りのもので、ポケットチーフはFiore di Tasca フィオーレ・ディ・タスカです。
それでは、ご機嫌よう。