イタリア・ナポリ出張が始まりました

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

なぜこんな時間(すなわちイタリア時間の15:30などという明るい時間)からローマ駅近くのホテルに篭ってブログを書いているのか。

普段であれば天使面でブリオーニの本店を冷やかして、ちっぽけなカード入れを買ったりしている時間なのですが、これが轟くような大雨なのですね。

ところで私の調べによるとローマのフィウミチーノ空港は、『預け入れ荷物受け取りの待ち時間ゼロ分!』を1961年から実現している世界でも唯一の空港です。

その方法とは、ローマ人に入国審査をさせること

長蛇の列に並んでパスポートにハンコをもらったときには、とっくに預け入れ荷物がコンベアをぐるぐると回っているという算段です。

さて、それはともかくとして明日の朝にはナポリ行きの新幹線フレッチャロッサに乗ることになるでしょう。

プロフェソーレ・ランバルディ静岡の営業再開は12月9日を予定しております。出張中はメールの返信などお時間をいただく場合もございますが、あらかじめご了承くださいませ。

ローマとナポリの違いとは

この大雨のついでに、いつもは書かないようなちょっとしたコラムを書いてみるといたしましょう。

ローマはナポリ出張の度に立ち寄り、一泊することの多い場所です。私にとってイタリアはローマ〜ナポリであると言っても過言ではないでしょう。

とはいえローマとナポリは全く違う雰囲気を持つ都市です。

ローマは街自体が巨大なミュージアム、そしてアミューズメントパークのようです。どこにいっても観光客が歩いていて、それをターゲットとしたビジネスで半分以上が成り立っている。しかしローマに生まれない限り、ここでは誰もがツーリストです。誰もがウェルカムですが、その代わり奥深く例えば人々の生活に入っていくことは難しいのです。

それに対してナポリはナポレターノを中心にして回っている。そのルールに従うものはすぐにナポレターノとなって、その生活に参加する。そこには出来上がった小さな世界と、文化と、ローカルな繋がりがあります。敬意を持って、理解を示していなければ歩み寄ることさえできない。しかし一度関係を築くことができれば、まるで家族になったかのように深く、そして強い絆の中に入ることができるのです。

私にとってローマは恋人、ナポリは家族です。

今日は恋人の機嫌が悪いので、サルトリア・チャルディのジャケットが随分濡れることとなりました。

恋人は選べても家族は選べない。いいところも悪いところも含めて愛することしかできないナポリを控え、今日はゆっくりとブログを書いて過ごすことにいたしましょう…。

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