Sartoria Ciardi ビスポークラインの既製服

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

今日はサルトリア・チャルディのビスポークライン既製服をご紹介いたしましょう。

上の写真の二着はご覧のようにご来店いただきご購入いただきました。

サルトリア・チャルディの既製服とは言っても、作りはビスポークそのもの。エンツォを中心として、あのおなじみの職人たちが一着一着作り上げる「皆のためのビスポーク服」と言っても過言ではありません。

その最たる証拠が、今回ご購入いただいたお客様そのものでしょう。

ビンテージ生地のジャケットはサルトリア・チャルディのトランクショーでも常連のお客様にご購入いただきました。当日もビスポークで仕立てたチャルディのジャケットを着用されていましたが、決して手を抜かない最高峰の仕立てと独特の生地感で決めて頂きました。

(ところでこの生地はやはりカシミア混だったのです。ボタンホール仕上げを任せている老練の仕立て職人によれば、おそらく極上のカシミアが入っているうえ、ウールも極細のものだろうと……….いやはや決めていただいたお客様は大儲けというわけです)

それにしてもサイズがぴったりで驚きでした。

このジャケットはサルトリア・チャルディのエンツォと毎日のように電話して、雑談を挟む間も無く雑談して、その後やっと話し合って決めた独自のパターンで仕立てています。

私は基本「うん、いいと思うよアミーコ」と言っているだけなのですが、彼は随分信頼してくれていて、ジャケットが届くや否や「サイズ感が日本人の46としてどうだったか、確認してくれ!」と電話してくるほど。

結果的には「素晴らしかった」という他ないでしょう。

さて、もう一つはドラッパーズ生地を使用したスーツ。

こちらは厳密に言えば店頭サンプル用に発注したスーツですが、作りは今回新しくご紹介したビスポークラインの既製服と同じです。

実に美しい生地を使った(使っちゃった)サンプルとして、ご来店いただいたお客様にはご好評いただいておりました。

本当はこういう生地こそ、お客様のオーダー用に取っておかなければならないのですが、ナポリの工房にいるといい気持ちで「うんうん、この生地が良い」とつい決めてしまうのです。

こちらをご購入くださったのは年に9、10回もナポリに行って数々のサルトリアでオーダーされている方。

ナポリで仕立てるサルトリアのスーツに比べても遜色なく、生地感も気に入っていただけました。着用されて鏡の前に立った瞬間「これ買います」と言っていただいたのは、しびれるような素敵な瞬間でした。

 

さて、そういうわけでサルトリア・チャルディのビスポークライン既製服ですが、今後も偏ったサイズと生地で少量ずつ展開するかもしれません。

どれも一点物で、二度と手に入らない生地も少なくありません。

そして何よりハンドメイド、ビスポーク仕立ての既製服そのものが一つの作品であり、一点物なのです。

今回「ビンテージ生地ジャケット、考えていたら売れてしまいました!」というメールも3通いただきました。

チャンスは一度きり、空中を流れてくる卵のようなものだ、と母はよく私に言い聞かせてくれました。いったい、卵とは?と今なお思いますが、ビンテージ生地や手仕事の既製服もまた、そのようなものなのです。

 

(自分のサイズのジャケットが出てこない!という方、どうしても欲しい色柄がある方はご相談くださいませ。既製服サイズでの受注生産なら、とてもお得に仕立てられる場合があるのです……)

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