皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年は実に様々なことがありました。世界中がCOVID-19の影響を受け、今なお油断できない状況にあります。
もともとイタリアとの交流一番の軸に始めた店である当店も、やはりその影響を受けました。
そんな中、ナポリの友人たちとは毎日電話で話し合い、励まし合ってきました。その結果このような状況下においても製作、新しい企画を進めることができました。
そして何よりも、当店を応援してくださるお客様には本当に感謝してもしきれません。
昨年はオンラインが中心とはなりましたが、このような状況下にも関わらずたくさんのご注文を頂きました。
また先月(2020年12月)は、プロフェソーレ・ランバルディ静岡始まって以来最多のご注文をいただき、私自身も大変驚いております。
相変わらずCOVID-19が猛威が振い、またテレワークやカジュアル化によるスーツ需要減少の中で、このようにたくさんのお客様からお問い合わせやご注文を頂いていること。
それはやはりナポリの仕立て服のようなものが、このような時代にこそ必要だということではないでしょうか。
思い出してみましょう。あのペストの猛威がイタリアで猛威を振るった14世紀。
疲弊しきったあの地では、一切の楽しみや贅沢が否定され、合理的なものだけが残され、文化は不要なものとして忘れ去られたでしょうか?
いえ、14世紀はご存知の通りルネサンスの世紀なのです。イタリア中で美しさが追求され、天才たちが傑作を生み出し、人間が数百年ぶりに偉大な文化を花開かせた世紀なのです。
人は逆境の中だからこそ、素晴らしいもの、美しいものを渇望します。
考えてもみてください。ナポリ仕立てとはなんて時代遅れで、無意味なものでしょう!作り方も手間が掛かりすぎて非効率的なのに、さらに作り上げるものには殆ど需要がないのです。
しかし、だからこそナポリ仕立てが今必要なのです。
人間の手仕事という不明瞭で偉大な価値と、情熱だけが頼りの文化継承。そして感性によって生み出され、感性によってのみ評価される美しさ………。ナポリ仕立ては、ルネサンスから脈々と続いているイタリアらしい人間礼賛の一つだと、私は思います。
なあんて、また田舎の洋服屋店主がたいそれたことを言ってしまいましたね。
この辺で一度ご挨拶を締めくくりましょう。
いつもお世話になっているお客様に改めてお礼を申し上げます。皆さんにとってこの一年が、人生で最も印象深く最高のものになりますように。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
(こっそり)年始キャンペーンのご案内
さて、プロフェソーレ・ランバルディ静岡では明日1月2日21時より年始キャンペーンを開催いたします。
各サルトリアのMTOやMTM、カミチェリア・ピッチリーロの極上シャツが、数量限定で信じられないほどお得な価格になります。
詳しくは明日のお楽しみですが、例えばあのカルロリーバ生地を使用したカミチェリア・ピッチリーロのシャツが、35,000円ポッキリで先着○名様限定でオーダーできたり………。
明日の21時にはオンラインストアに掲載予定ですので、ぜひご覧くださいませ。