こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

夏もジャケットを着ていてすごいですね、とお客様に言われることがあります。

ありがとうございます。ジャケットの写真を撮るときには、ジャケットを着るのです。それ以外に外でジャケットを着ることはほぼありません。

大事なのは、ジャケットが手元にあるかどうかなのです。

でないと彼女や友人とブティックやレストランに入ることになったときに、このように言われてしまうでしょう。

「お客様、お召し物をお忘れです」

それでも暑すぎて下手なジャケットは着られないこの季節。

やはり着るのであれば軽めのウールやモヘア、そしてリネンでしょう。

ちょうど灼熱の8月中旬に、このリネンジャケットがサルトリア・ピッチリーロから届いたので、皆さんにご紹介させていただきます。

サルトリア・ピッチリーロとリネンジャケットの素晴らしい関係

実は個人的に、リネンジャケットをサルトリア・ピッチリーロで仕立てるのは大変おすすめな選択です。

ビスポークではどのサルトリアにもテイストがあり、それぞれの雰囲気を楽しむことができます。そして生地と仕立ての組み合わせを変えれば、無限とも言えるバリエーションが生まれ、それこそがこの世界の醍醐味なのです。

しかしことリネンに関しては少し考えるべきことがあります。

それは、リネンがウールやモヘアと違ってハリ感のない(すぐになくなる)生地であるということです。

そのためナポリ的な副資材を配した仕立ての場合、良くも悪くもクタっとした羽織るようなジャケットになることが多いのです。

もちろん着心地の軽さという意味では、カーディガン感覚で良いものです。しかし生地にハリがないということがシルエットが定まりに難く、立体感に乏しいジャケットになる可能性もあります。また肩や背骨に抑揚のある人の場合、あまりにも露骨にジャケットに影響が現れることがあるのです。

そういうこともあってリネンのジャケットは、リネンだからこそ少ししっかりとした芯地を使い、やや構築的に仕立てられたものが私は好きなのですね。

サルトリア・ピッチリーロがまさにその仕立ててです。

しっかりとボリューム感のある毛芯、やや構築的なショルダー。ここに軽快なリネンが組み合わさると軽妙ながらに実に堂々として、エレガントなジャケットになるのです。

サルトリア・ピッチリーロならではのチェスト周りの立体感とウエストのドレープ感が、リネンジャケットでもそのままに生きています。

往年のナポリ風に、3パッチと袖1つボタンで

今回のジャケットはナポリの往年のリネンジャケットをイメージして、3パッチポケットで仕立てています。

35年前のランバルディ教授のジャケットを見ても、リネンのジャケットは3パッチポケットで仕立てられていることが非常に多いです。また袖口の一つボタンはカジュアルジャケットでは定番のディテールです。

これらに特に大きな理由はないでしょう。控えめなカジュアルさの主張とでもいうべきものです。

カジュアルな装いだからといって、ナポリの紳士たちはあまりに外しすぎることを好みません。エスプレッソにグラッパを一滴足らすようなささやかな遊びが、最もエレガントに見えるのですね。

しかしなんといったらよいか、上質な生地を使い美しく仕立てられたビスポークジャケットでは、このくらいの遊び心でも随分華やかに感じられます。

最近では袖口の一つボタンに、やや大きなボタンを用いることも多いです。

しかし個人的にはあくまで袖口用のボタンを着けるのが好みです。そのために専用のボタンを用意したような感じではなく、自然に袖口のボタンを減らしていったような感じがより自然でお洒落だと思うのです。

ちなみに袖ボタンを1つにする場合には、自分の好みのボタン位置を指定するのが大切です。

あるサルトは3.5cmの位置に、あるサルトは5cmの位置にと思い思いの場所にボタンを取り付けますが、これは決まりではなく好みなので、着る人のテイストを反映させるべきなのです。

リネンジャケットは、さりげなく着る

さて、今回は簡単に白いシャツと濃い色のデニムに合わせて着ています。

リネンのジャケットはそもそもが軽さを売りにしたアイテムなので、センツァ・クラヴァッタ(ネクタイ無し)の着こなしがよく似合います。

もちろんここにチーフを指すのも良いのですが、この日は東京に用事できていましたので、華やかにしすぎず、シンプルな着こなしで。

バッグやベルトはブラウンを合わせています。

細かい千鳥格子の入ったリネンジャケットはカジュアルなミーティングや、ちょっとした外出にぴったりですね。

チャコールグレーのトラウザーに黒のレザー小物で合わせれば、スマートカジュアル指定のパーティや、比較的自由な職場にも良いですね。

リネンジャケットでありながらも、仕立てがしっかりとしているので、カジュアルダウンしすぎないのがポイントです。

ちなみにこの生地はあとジャケット1着分在庫がありますので、もしご興味がありましたら是非お問い合わせくださいませ。

それでは、ご機嫌よう。

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