こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。
最近ニコラ・ラダーノのブランドであるSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスが、様々なお店で見かけられるようになったそうです。
いやこれは私が各所に放った諜報員ではなく、お客様が「あったよ!」と教えてくれるのです。
ずっと応援してきたブランドがより多くの人の目に触れるようになるのは、本当に嬉しいことですね。願わくば皆さんがたくさんインスタに投稿してくださることを…。
またプロフェソーレ・ランバルディ別注Spacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのネクタイもご好評頂いており、嬉しい限りです。(ニコラにさんざん「まんじゅう」だの招き猫だのをEMSで送ってご機嫌をとった甲斐がありましたな)
※ちなみにいくつかのショップで「スパッカ・ネアポリス」を「スパッカ・ナポリ」と誤表記したり、殆どがニコラのオリジナルデザインのプリントシルクであるのにも関わらず、ビンテージ・デッドストック生地のネクタイだと表記したりと様々な間違いが見受けられます。
特に代理店を通している場合などは、売り手が必ずしも商品を熟知しているとは限らないので、購入される際にはご注意くださいね。
さて、今回はそのSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスを、どのように着こなすのか。ちょっとブログを書いてみます。
シンプルな組み合わせにこそ映えるネクタイ
ニコラ・ラダーノの着こなしはいつも非常にシンプルです。ジャケットとシャツに、トラウザー。これが彼の基本のスタイルです。
もちろんニットやポロシャツを着ることも多いですが、彼らそれらを色々と重ね着してコーディネートすることは少ない。
シャツの時にはシャツ、ニットの時にはニット。必ずしもそうとは言えないですが、それが彼のベーシックのようです。
実はこの着こなし方はニコラ・ラダーノに限らず、ナポリで多くの人々がベースとしているものです。
わかりやすい例があります。
日本ではパスタ料理を作る時に、美味しいイタリアンであればあるほど、様々な食材を駆使して作る。
しかしナポリでは最高級の店でも、食材は複数用いることが少ないのです。
例えばムール貝のスパゲッティなら、ムール貝だけです。日本でムール貝とイタリアンパセリしか入っていないリングイネを見たことがありますでしょうか。
彼らにとって着こなしは料理のようなものです。
そしてSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのネクタイは、もっとも鮮烈な香りと色彩を持つイタリアンパセリのようなもの、と言えるでしょう。
彼らは上質な服をさらりとシンプルに組み合わせて、そこにこの存在感のあるネクタイを結ぶのです。
様々なネクタイがありますが、Spacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスは特にそういった類のネクタイです。
紺ドットを身につけているかのように
もう一つSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのネクタイを身につけるときに大切なのは、まるで紺ドットのネクタイをしているかのような心持ちでいることです。
あなたが購入したスパッカ・ネアポリスのネクタイがなかなか一般的には受け入れられないような色柄であったとしたら。
深夜のテンションや心の迷いでうっかりその色を選んでしまったことを後悔してはいけません。
自分が好きな着こなしに、そのネクタイを結んで、あたかもそれが日本で最も一般的なコーディネートであるかのような気分でいることです。
なぜならSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのネクタイは派手なものも多いですが、着こなしの中に入れば馴染みの良いネクタイだからです。
ただ一つ、気をつけるべきこともあります。
それはクラシックな仕立てのスーツやジャケットを選ぶこと。カジュアル感の強い、大人っぽさのない服に合わせると、全体が滑稽に見えてしまいかねません。
個性の強いネクタイは、大真面目な顔をして仕立ての良い服に合わせるからこそ、説得力があるのですから。
そして一度身につけたら、自分がとてつもなくお洒落だと信じること。
ニコラ・ラダーノがなぜあれほどまでにかっこいいか。
それは自分が一番かっこいいと、信じて疑わないからなのです。