Fabio Sodano モヘア混のビスポークジャケットの着こなし

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

今日は私がナポリでビスポークしてきた注文服であり、オーダーのサンプルでもあるFabio Sodano ファビオ・ソダーノのモヘア混ビスポーク・ジャケットを使った着こなしを紹介したいと思います。

このジャケットは私が持ち込んだ、スキャバルのビンテージ・モヘア生地で仕立てています。

ビンテージのモヘアは今の生地よりもさらにゴワッとしていて硬めの風合いのことが多いですが、このスキャバルの生地に関してはかなり軽快で、見る人のほとんどがリネンだと思うようです。

モヘアならではのハリのある生地感と、Fabio Sodano ファビオ・ソダーノの軽やかな仕立てが実にエレガントな組み合わせとなっています。

ジャケットは3つボタン段帰りで、2パッチポケット。雨降らしの袖付けが美しく、肩パッドを省いた仕立てがいかにもナポリらしいですね。胸ポケットはほんのりと気持ちよくカーブしたバルカ・ポケットですが、ポケットチーフを入れた時にその立体感が際立ちます。

ラペルの幅は10cm。これは流行やどこかのブランドを参考にしている、というよりは私の好みですが、クラシックで長く着られる数値ですね。

肩幅を広めにとり、ウエストを絞っているので男らしいシルエットになっています。同じくFabio Sodano ファビオ・ソダーノで仕立てたトラウザーズは股上を非常に深くしており、ジャケットと相まってかなりドレッシーなバランス感です。

さらに私は少し長めの着丈が好みなので、今の流行りからすると少し長く感じられるかもしれません。しかし……特に今流行になりつつある股上の深い、ツープリーツのトラウザーズを履くときには、着丈が短すぎるのはアンバランスになりがちです。

さて、Fabio Sodano ファビオ・ソダーノのジャケットで最も注目していただきたいのは、肩のフィット感でしょう。

写真でもポケットに手を入れたりして腕を動かしていますが、決して肩が浮いてしまうことなく、常にふんわりと包み込むようです。

少し前方に作られていることもあって、ジャケットを背中上部で支えているような感じがします。すなわち非常に着心地が軽いのです。

トラウザーズについては先ほども少し書きましたが、股上が深めのツープリーツ。ベルトレスですがサイドアジャスターは付けていません。これは単なる好みの問題ではありますが、股上の深いトラウザーズに関してはベルトレスにするのが、ウェルドレッサー達の共通ルールのようです。

ちなみにトラウザーズの裾幅は18.5cm。私にとってはやや細めの数値ですが、わたりを広くすることでクラシックな趣にしています。ダブル巾は5cmです。

合わせているシャツはKiton キートンのリネンシャツ。流石キートンらしい上質で滑らかなリネンに、少しかすれた色合いのブラウンのストライプ。

ポケットチーフはお馴染みのFiore di Tasca より、サマーオリーブ色のリネンチーフです。手縫いのステッチが良いアクセントになります。

靴はベッタニン&ベントゥーリのグッドイヤーウェルトです。ハンドペイントで仕上げた色合いが独特で、フルブローグの重厚感が良い靴です。

それでは、よい1日を。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA