こんにちは皆さん、ニコラです。
今日はナポリの若いサルトについて話しをしたいと思います。彼はまだ29歳(現在31歳)であるにも関わらず、偉大な経験と素晴らしいキャリアを持っているのです。
彼の名前はFabio Sodano ファビオ・ソダーノ。
サルトとしての最初の仕事は彼が14歳のときに、ヴェスビオ火山の麓の小さなサルトリアで始まったのです。
18歳のときファビオは、基本的な技術を学びなおすために、Kiton キートンのビスポーク部門の学校へ行くことに決めました。彼はそこで2年半を過ごし、学校とワークショップを往復していたのです。
Fabio Sodano ファビオ・ソダーノはKiton キートンでさらに10ヶ月を過ごすと、それからCesare Attolini チェザレ・アットリーニに移籍しました。さらにIsaia イザイアで4年間サルトを務め、ミラノ店ではビスポーク部門のヘッドカッターにもなり、同部門のクオリティ向上に貢献したのです。
Fabio Sodano ファビオは最後の約一年を、Sartoria Partenopea サルトリア・パルテノペアで過ごしました。そしてついに、自分のアトリエをカサルヌオーヴォの近く、彼の故郷であるアナスタージアに開きました。
全ての経験と修行の後、2012年に彼は仕立てへの強い情熱を元に、自分自身のサルトリアを開くことを決めました。メインのスタッフは彼の幼馴染であるパスクァーレと、熟練の職人を含む3人です。(2017年現在では、約10人のチームとなっているようです。)
Fabio Sodano ファビオのジャケットは、典型的な「ナポリ仕立て」です。非常に軽く、少し弓なりにカーブしたショルダーを持ち、雨降らしの袖付けとなっています。常に忘れられることのない手縫いのダブルステッチは、彼の幼馴染のパスクァーレによるものです。
そしてラペルは大きく、胸ポケットは小舟のようにカーブし、スポーツコートでは袖ボタンを一つだけつけることもあります。
個性的なのは、Fabio Sodano ファビオがトラウザーズも作るサルトリアだということです。どんなプリーツにも対応し、ハンドステッチで飾られ、ボタンホールも手縫いで仕上げられます。
ここに、Fabio Sodano ファビオの仕立てや、彼の仕立てる服のディテールに関するいくつかの写真を残していこうと思います。
それでは、ニコラ。