おはようございます、プロフェソーレ・ランバルディの大橋です。突然ながら白状いたしますと実は私、全面的なイタリア贔屓を装いながら朝を一杯の紅茶から始める習慣があります。

イタリア随一の食器メーカーであるリチャード・ジノリのカップ&ソーサーに、ロンドンの老舗 FORTNUM & MASONのアールグレイを注ぐ。言わば朝の食卓の上で壮大なるグランドツアーに出ていると考えていただければ、ほぼ間違いないでしょう。

さて、それでは本当のイタリア人はどのように朝を過ごしているのでしょうか。今回はそんなことを紹介していこうと思います。

朝は一杯のエスプレッソから始まる

イタリアの朝は、一杯のエスプレッソから始まる。とは有名な話ですね。

とはいえこれは外=バルで朝食を取るタイプのイタリア人の話。

流石のイタリア人でも自宅にチンバリの水道直結式エスプレッソマシンを置いている家庭は非常に稀で、自宅でカフェインをクイッとやりたい場合には、例のマキネッタを使うことが多いようです。

マキネッタとは直火式エスプレッソマシンのことで、小さく角ばったヤカンのような外見をしています。コンロで火に掛けると圧力鍋のように蒸気がコーヒー豆に圧をかけ、(そこそこ)濃厚なエスプレッソを抽出してくれるのです。

ちなみにマキネッタで入れたエスプレッソはドリップとお店で飲むエスプレッソの中間といった具合の濃さ。

3人分のマキネッタが出されてきた時に最初に手をつけるのは日本人で、イタリアのお父さんは最後にマキネッタを手に取りますが(ここは嘘です)、これは静岡弁で言えば「こずんで」おり、最後の方が濃いからです。(ここは本当)

そしてそれをカップに注いだら、砂糖をたっぷり溶かして頂きましょう。エスプレッソは非常に濃いですが、砂糖を入れると濃いチョコレートのように飲むことができます。

またもしもホームステイなどでマキネッタのコーヒーが出されても、あまり飲む気になれないという人は、無理にそのまま飲む必要はありません。

カラヴァッジョの名画の話で周りのイタリア人の気をそらせておきながら、さりげなくお茶用のお湯をエスプレッソに注げばアメリカーノの出来上がり!ドリップ派でも美味しく召し上がれます。

朝ごはんは甘く、甘く、甘く……

イタリア人の朝食がどういうものかを知りたければ、生クリームを抜いた午後のスイーツタイムを想像すれば良いでしょう。

甘くどろりと砂糖の溶けたエスプレッソ(又はカプチーノ)を飲みながら、カリカリの甘いクロワッサン、スフォリアテッラ(ナポリ伝統の菓子)、アップルパイ、チョコレートケーキ、パウンドケーキといったものを頂く。

お好みであればオレンジやバナナなどの果物、砂糖がきいたヨーグルトもどうぞ。

これがイタリアの典型的な朝食です。

もちろん外国人の多いホテルに行けば「ソルティ」なものも出されますし、コーヒーを頼むとドリップコーヒーを出されたりします。

しかし人間というのは難しいもので、ナポリのホテルで塩っぽい朝食とドリップコーヒーを出されると「馬鹿にすんじゃないよ、こちとら心はナポレターナじゃい」と喚き立てたくなってしまうのです。

ま、ようは慣れの問題であって、毎日の朝食が甘い物だなんて日本にいれば信じられないように感じますが、イタリアにいるとある程度は慣れてしまうものなのです。(ナポリ建築の薄いイエローの壁とマホガニーの家具を見ていると、甘い物も受容しやすくなるということです。)

もちろん静岡茶を飲みながら頂く、焼き鯖と白米、付け合せの用宗産しらすを懐かしく思わないこともありません。

ですがこれだけは言えるでしょう。

まとめ

イタリア人になりたければ、甘党になれ。

日本では仕事仲間や取引先と居酒屋で同じテーブルを囲んで酒を飲むことで、距離を縮めると言います。

同じようにバルで甘い物を次々と飲み込んでいくイタリア人と共にバル生活ができれば、仲良くなるのは時間の問題というわけです。

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