こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

いきなり寒くなってしまい、まるで真冬のような装いで街を歩く人々を見かけます。なんのことはない、私も急な気温差で体調を崩し、「風邪を直すにはツイードのブランケットに包まってスコッチを飲む」という恐ろしいスコットランド的民間療法に頼って、未だ復活しきれずにいるところです。

さて今日は、Sartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロならまだ間に合うかもしれない秋冬ジャケット、それにプロフェソーレ・ランバルディ静岡がおすすめする秋冬のビスポーク生地を5つ紹介します。

HOLLAND & SHERRY Classic Flannel HS1775 Suiting

まずおすすめしたいのはやはり、Holland & Sherry Classic Flannel ホーランド&シェリーのクラシックフランネルというバンチ。無地のフランネル生地というなんともクラシックな生地だけで何十種類も用意されたバンチは圧巻です。

このフランネル生地はベーシックなウール100%に始まるのですが、後半はSUPER 140’sウールのフランネルや、SUPER 160’Sにカシミアとシルバーミンクを混紡したフランネルも現れ、上質かつバラエティに富んだバンチと言えます。

そして私のおすすめはやはり前述の、SUPER 160’Sにカシミアとシルバーミンクをプラスした生地。上の写真の生地がそれにあたります。

この生地は毛足の短めのフランネルで、光沢が美しく、しなやかな手触り。比較的軽めの生地感でありながらも、コシがあってスーツにぴったりなんですね。

CACCIOPPOLI Flannels & Cottons Nr.5703

同じく無地のフランネルでおすすめなのが、ナポリの名門生地卸商であるカチョッポリのフランネル。

Flannels & Cottons フランネル&コットンという名前のバンチで展開されているカチョッポリのフランネルですが、非常にベーシックな色合い、ビスポーク向きの比較的しっかりとした目付け、なめらかな手触りが秋冬のナポリ仕立てにはおすすめなのです。

もちろん生地のクオリティだけで言えばホーランド&シェリーには敵わないかもしれません。なぜってホーランド&シェリーは非常に高級な生地なのです。

しかしその色合いと風合いはやはりイタリアを感じさせるもの。

どうしてもホーランド&シェリーや他の英国生地にはないこの雰囲気が欲しくなってしまったら、お土産を買ったつもりでカチョッポリを選ぼうじゃありませんか。

ERMENEGILDO ZEGNA i preziosi

珍しくイタリアのメジャー所のファブリックです。

基本的にエルメネジルド・ゼニアのような生地はナポリのサルトリアで使われることは多くないのですが、しかしこのカシミアに関して言えば、流石としか言いようのない出来なのです。

内モンゴルで採れるカシミアを使い、上質な濡れたような光沢を持つブルーやグレーに仕上げた生地。

カシミアの生地にも色々ありますが、絶対的な存在量が少なく、流通経路がものを言う上質なカシミアはやはりロロピアーナやエルメネジルド・ゼニアが有力と言われていますね。

280g/mと軽めの生地でピュアカシミアですので、スーツというよりはジャケット向きです。

HOLLAND & SHERRY Sherry Alpaca HS1790A Jacketing

さて、再びホーランド&シェリーですが、今回のおすすめはSherry Alpaca シェリー・アルパカというアルパカを中心としてふんわりと柔らかい生地を揃えたバンチ。

の最後の方になぜか入っているウールカシミア、すなわちアルパカとはてんで関係のないこの生地こそが、今回のおすすめです。

こちらもスーツではなくジャケット向きの生地ですが、何よりもこのビンテージ感溢れる色柄!この感じが気分の方は少なくないはずです。

SUPER 110’Sウールにちょこっと%のカシミアが入った生地のため、繊細過ぎず日々の着用でも痛みにくいですし、それでいて柔らかさも兼ね備えている。つまり大変使い勝手が良いわけですね。

そのわりにその雰囲気はまるでビンテージの生地です。

本物の秋冬のビンテージ生地など、まるきり着ていられないほどゴワゴワのものも少なくありませんが(そうでないものはむしろ上質で希少です)、これならストレスなくビンテージテイストの着こなしを楽しむことができますね。

PURE ESCORIAL

さて、最後のおすすめはプロフェソーレ・ランバルディ静岡がどこからともなく仕入れている怪しく簡素な生地サンプル

実はビンテージとまではいかないものの、最新のコレクションとも言えない一種のデッドストック生地。英国のある老舗ミルが織った、ピュアエスコリアルの生地です。

エスコリアルといえばカシミアの1%以下の生産量しか作られない、幻のウールなんて言われています。

ブリオーニ等のプレタポルテでは100万円近いプライスがつきます。

こちらは秋冬ものというよりは合い物でかなり軽めの生地ですが、クォーターミルドといった具合でしょうか、わずかに起毛感があり、主に秋冬春に着て頂けるファブリックですね。

何よりの特徴はエスコリアルらしい光沢とハリ。

ウールにもエスコリアルより華々しい光沢を持つものはたくさんありますが、しかしこの英国製エスコリアル生地はそれにプラスして、非常に強いハリを持っています。

このハリはシワに強いだけでなく、サルトリアが目指す立体感を鮮明に再現する力となるのです。

繊細すぎる生地は立体感が出づらく、なんとなく抑揚に欠けるスーツになりがちですが、このエスコリアルなら最高級の美しさを持ちながら、ビスポークスーツならではの美しいシルエットを実現してくれます。

ぜひ、試してみませんか。

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