こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。
今日はみなさんに、当店で取り扱っているSpacca Neapolis Tiesのポケットチーフを使って、美しいポケットチーフの挿し方をご紹介したいと思います。
これは私のお気に入りのポケットチーフの挿し方ですが、ナポリでも人気の挿し方です。見た目がお好きな方はぜひ挑戦してみてください。
また皆さんもお気に入りのポケットチーフとジャケットを用意して、読んでみてくださいね。
Spacca Neapolis Ties ナポリがテーマのポケットチーフ
さて、ポケットチーフの挿し方の前に、今回撮影に使用したアイテムを紹介しておきましょう。
このポケットチーフは、今最も注目されているファッションブロガーでもあるNicola Radano ニコラ・ラダーノが展開するSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのもの。
Spacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスはもはや皆さんご存知ですね。ニコラの手がけるネクタイはビンテージ感のあるモチーフでありながらセンスの良い色彩、そしてナポリならではの柔らかな手縫いが生み出す極上の結び目が魅力です。
そんなSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのポケットチーフは、ナポリをテーマにした絵画やプリントをモチーフとしています。
例えば今回使用したのは南イタリアの古いマップです。以前オンラインストアでAncient Mapとして販売していたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
他にもナポリの有名な遺跡である「卵城」やニコラの住んでいるナポリ近郊の町「ポルティチ」をテーマにしたチーフなどあり、まあナポリファンの心のくすぐり方のわかっていること。
実は今回プロフェソーレ・ランバルディ静岡でこのSpacca Neapolis Ties スパッカ・ネアポリスのチーフ(かなり偏ったラインナップでしかも大量)再入荷があったため、こんな茶番みたいな記事を書いて宣伝しているというわけです。
明日にはオンラインストアで販売再開です。
ナポリ風のポケットチーフの挿し方
さて、それではポケットチーフの挿し方をご紹介いたしましょう。
皆さんもご存知かもしれませんが、ナポリのファッション好きは非常に華やかな挿し方でポケットチーフをする人が多いですね。
例えばロンドンハウスのルカ・ルビナッチ。「Hello Everyone!!」なんて颯爽と現れる彼の胸ポケットには、日本がモチーフのポケットチーフがクシャっと差し込まれています。
上の写真もそのような挿し方をしています。
しかしこのポケットチーフは、むやみに突っ込んでいるわけではありません。
まあなんと申し上げますか、「むやみ」にちょっと一手間加えて突っ込んでいるのです。「クラッシュドパフ」なんて呼ばれることのあるポケットチーフの挿し方です。
ではこれから、その具体的な方法をご紹介いたしましょう。
まずはポケットチーフを用意してください。
今回は素晴らしい地図を胸ポケットに秘めることといたします。
1.ポケットチーフをつまむ。
コツはありますか?
もちろんありますとも。知り合いの女性が忘れていった、シャネルの香水の匂いがするハンカチを拾うときのような感じです。
このブログ読者の1割を占める真面目な方のためにもっとまともなコツを申し上げましょう。
このポケットチーフでしたらイタリア、プーリア州ターラントのサンタンジェロ城から南に15km、西に10kmの地点をつまむことで、うまくいきます。
他のポケットチーフでしたら、いわゆる真ん中をつまんでいただくのがおすすめです。
2. ポケットチーフをしぼる
便宜上左手で握っておりますが、先ほどポケットチーフをつまんだのと反対の手でポケットチーフを絞るように持ちます。これはちょうどパフドスタイルを作るときと同じような手順ですね。
そして注目すべきはその反対側。
コインの表と裏のように、ポケットチーフにはいつもクラッシュドとパフドができているわけです。
3. ポケットチーフをツイストする
さて、このスタイルでポケットチーフを挿すときに大事なのが、ツイストすることです。
クラッシュドのスタイルでも言えることですが、ここでツイストをしないと、ポケットチーフの先があまりにもバラついてしまいます。ツイストをすることでクラッシュドにまとまりが出て、派手すぎないスタイルになるわけです。
もちろんこれは好みなのでどちらでも構いませんが、私の場合にはある程度方向がまとまったクラッシュドが好みのため、ツイストします。
このツイストによって最終的なスタイルが決まりますので、好きな形になるよう色々と挑戦してみてください。
4. 半分に折りたたんでポケットに挿す
これで最後です。
つまんで、しぼって、つねったポケットチーフを最後に半分に折ります。パフが左側に、クラッシュが右側にくるようにして持って、そっとポケットに差し込みます。
このとき一度、ある程度奥の方まで入れてしまいましょう。
でないとついつい入れ方が浅くなってしまい、爆発したような見た目になってしまいます。
5. 好きなところを引っ張って、好きな形を作れば完成
さあ、いかがでしょうか。
私の場合にはある程度ポケット奥まで入れた後、クラッシュ部分を右に軽くねじりながら引っ張って、なんともやる気のない感じにしています。
まじめな話クラッシュ部分があまりにも尖っているとパーティのような華やかさが出てしまうため、カジュアルに着こなす場合には、こんな程度でも良いのでは、と私は考えております。
これも好みによりますね。
もう一つのポケットチーフの挿し方
こうしてナポリ風のポケットチーフの挿し方をご紹介いたしましたが、実は一つ問題があるのです。
それはジャケットによって、ポケットにラペルが被っており、ポケットチーフをうまく見せられない場合があるということです。
例えば上のサルトリア・カラッチオーロのジャケットなどもそうですね。
そこで私の場合には、ポケットの右側からうまくポケットチーフがのぞくように、3フォールドにしています。ちなみに3フォールドの場合も、先ほどのように軽くツイストしてあげるのがリラックスした雰囲気を出すコツです。
軽く3フォールドで挿した後に、それとなくずらしていく、ただそれだけのことですが、しっかりとポケットチーフがジャケットから頭を出してくれます。
このようなタイプのジャケットの場合には、パフドスタイルやクラッシュドのようなポケットを広々使うような挿し方ではなく、このような3フォールドやTVフォールドが良いでしょう。
皆さんも是非、自分のお気に入りのポケットチーフの挿し方を見つけてくださいね。