こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

カシミアという素材をご存知でしょうか。いや、ご存知ですね。こんな初夏もいいときに、なぜ真冬の友達であるカシミアなんて紹介し始めるのか?

ナポリ仕立てはどうせ時間が掛かって今オーダーしてもどうせ冬になるから。

…ぐうの音も出ませんな。

いや、それは一理ありますが、しかしそうではないのです。

ウーステッドスパンカシミアという生地をご存知でしょうか。これが本日ご紹介するカシミアです。

最高級のカシミアを贅沢に100%使用し、それをさらりとしたウーステッドに仕上げたもの。春秋を中心にスリーシーズンで着られる合物生地です。

どうです、初夏に紹介するのに値する生地でしょう?

ウーステッドスパンカシミア

単に贅沢さで考えると、世の中にはたくさんの生地が存在しています。

かのビキューナに始まり、グアナコ、カシミア、そして繊維の細いウールも高級な素材です。

例えばSUPER 200’sのウールなどは成金趣味と言われていて(値段の高い順に生地を選ぶロシアの富豪でもない限り)ビスポークの世界では滅多に選びませんが、やはり贅沢な素材に憧れるのは当然のことです。

しかしいざ着用するとなると、正直あまり喜ばしい生地ではないのです。

例えばSUPER 200’sのウールやカシミア混などは繊細すぎて仕立て映えがしない。そのうえ一日着用するとシワだらけになってしまうとそういうわけなのですね。

そのためコスタンティーノやアントニオ・パニコなどもあまり繊細な生地を好まず、むしろ強い生地を好むのですね。特にアントニオ・パニコのビンテージモヘアやツイード好きは有名なところでしょう。

そのためナポリの老舗サルトリアに、そういった繊細さ勝負の生地を持ち込むのは無粋というのが常識です。

しかしこのピュアカシミアはいかがでしょう。

ウェイトは300グラム強、ものすごく打ち込みがよく、カシミア特有のナチュラルストレッチや贅沢な手触りがありつつも、一見するとウールのような強さがあるのです。

例えばこんな風にぎゅっと掴んで、離してみましょう。

  

まるで何もなかったかのように復元してくれます。

この目付の良さ、ハリ感、そして復元力。カシミアを売りにするだけでなく、実際にスーツとして仕立てたときのことを考えて織られたピュアカシミアの生地は本当に珍しい。

そういうわけで、売れるかどうかもわからないのに2着分限定で仕入れてきたわけです。

日本製の生地の良さ

実はこの生地は日本の老舗織元である長大毛織が織った特別なウーステッドスパンカシミアです。

日本ブランドでも最近ではインドや中国で生地を織ることが増えていますが、この長大毛織は頑なに日本製にこだわり続けているメーカーです。

個人的には特別日本製の生地に関心を持っていませんでした。

というのも日本製の生地はしっかりと織られている反面、風合いの柔らかさに欠けて、少し硬い雰囲気のものが多いというイメージだったのですね。

しかしこのカシミアではどうでしょう。その質実剛健な日本の織元らしいクオリティが功をなして、繊細さ極まる最上級のホワイトカシミアであることを忘れてしまいそうなくらいに頼れる生地感となっています。

カシミアは一般的にそのカシミアらしさを前面に打ち出すため、やわらかく織り上げることが多い。しかし最高に上質なカシミアをゆっくりと、しっかりと織り上げたもの。それ以上に贅沢なものはなかなかないでしょう。

今世界が夢中になっているのはビンテージ生地ですが、この生地はまるでビンテージ生地のような特性を持ったカシミアなのですね。

単に贅沢なだけでなく、一生大事にしたくなるようなカシミアのスーツをこの機会に仕立ててみませんか。

 

この生地ですが通常メートル単価29,000円のところ、5月12日までは1着分50,000円にて承ります。

2着分限定の入荷ですので、是非お早めにご検討くださいませ。

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