こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。
今日は頭の中がピッツァのことでいっぱいなので、文章が支離滅裂になっている可能性があります。
というのも明日「日本で最もナポリに近い場所」の一つである名古屋の某ナポリ・ピッツァ専門店にて、いつも仲良くして頂いているお客様とランチなのです。
このトンデモ暴露ブログのせいで業界の関係者に終始追われる身となった私にとって、名古屋や東京は危険な場所ですが、しかしあの特別なマリナーラの味を思い出すと、なかなか居てもたってもいられないのですね。
さて、皆さんに、Sartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロのメジャーメイド・ジャケットを使った秋の着こなしを紹介しようと思います。
あの使い古された、4日前にテーブルの上に置いたコースターのような表現をするのであれば、この着こなしは「マッローネ・エ・アッズーロ」です。
ある業界人が「マッローネ・エ・アッズーロはもう古い。時代はワントーン」なんて書いているもの見かけましたが、まあ良いでしょう。
そもそも茶色と青色の大変ベーシックな色の組み合わせ方に「マッローネ・エ・アッズーロ」という仰々しい名前をつけて勝手にもてはやしたのは日本人なのであって、それはトレンドでもなんでもありません。
気持ちが良い色を気持ちが良いように組み合わせる。その一つとしてイタリア人に愛されているのが、マッローネ・エ・アッズーロ。それだけのことなんですね。
きているジャケットは表題の通り、Sartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロです。新しいサルトリアでありながら、まるで老舗サルトリアのように精巧な仕立て。
ステッチワークは美しく細かく、エッジラインは可能な限り繊細に。それに対してシルエットは丸みを帯びさせ、立体的に。
これは確かな技術力があってこそできる技でしょう。
マニカ・マッピーナや裾まで切ったダーツ、背中へ逃げるショルダーライン、軽快な仕立てなど我々の思うナポリ仕立てらしい特徴を持ちながら、あくまでベーシック、そしてクラシックなシルエットに徹しているのが、Sartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロの魅力です。
決して特別な仕立てではないかもしれません。しかし10年、20年と着ていったときには、Sartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロの良さが増していくのを感じるでしょう。
このサルトリアは決してトレンドを生まない。逆にどんなトレンドの中でも、美しくエレガントに着こなすことができるからです。
この写真は先日私がInstagramで投稿したものですが、左はSartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロのジャケット、右はランバルディ教授が着ていた30年以上前のジャケットです。
ポケット位置やゴージの雰囲気は多少異なりますが、それは決してトレンドなどではなく、サルトリアのスタイルの違いでしかないのです。
合わせているのはNicola Radano ニコラ・ラダーノが展開するSpacca Neapolis スパッカ・ネアポリスのスフォデラートネクタイに、Camiceria Piccirillo カミチェリア・ピッチリーロのコットンシャツ。ブルーのシャツに明るいネイビーのネクタイで、軽やかなトーンを作っています。
Camiceria Piccirillo カミチェリア・ピッチリーロのシャツはベーシックな80番手のロイヤルオックスを使用したもの。特別滑らかな生地ではありませんが、毎日のように着用しても風合いが変わらないのが魅力です。
美しいギャザーの寄った袖付けは、Anna Matuozzo アンナ・マトッツォともMontesaro モンテサーロとも違う独特の表情を持っていますね。
Spacca Neapolis スパッカ・ネアポリスのネクタイについてはもう解説不要でしょう。
ナポリの新世代を担うNicola Radano ニコラ・ラダーノのネクタイは、間違いなく一本ずつは持っていていただきたいものです。
それでは、御機嫌よう。
※ちなみに現在オンラインストアでSartoria Caracciolo サルトリア・カラッチオーロの既製スーツが30%セール中です。44、48は売れてしまって46の残り一点ですので、お見逃しなく!