駿河湾と富士山?まあそのようなものです。

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。

突然ですが、実は当店のお客様はそのほとんどが県外からいらっしゃる方なのです。一番多いのは名古屋のお客様で、次は大阪。その次に多いのが東京。実を言うと静岡のお客様は、実に5本の指で数えるほどしかいらっしゃらないのです。

オンラインストアを運営していることもあり、全国のお客様にご利用いただいておりますが、ご注文と嬉しいお問い合わせの最多記録をお持ちなのは、なんと遠く離れた広島県のお客様です。

そういうわけで、このようなお店をやっておりますと、必ずと言って良いほどこのように聞かれます

「なんで静岡なの?」

まあ、そういうことにもなるのです。静岡には仕立て服が好きな人が多くいるわけではありません。イタリア服を扱うセレクトショップはいくつか存在しますが、ビスポークとナポリ仕立て専門店、ということになると流石に他にありません。

「この店が東京か名古屋にあれば、もっと流行っているんじゃないの?」なんて言っていただけるのですが、残念ながら私は静岡生まれの静岡育ち、ここでやる以外に元々選択肢はなかったのです。

ま、なんて言いながらいずれプロフェソーレ・ランバルディの2号店が出ているかもしれません。場所の候補は迷うことなく、広島かナポリでしょう。

プロフェソーレ・ランバルディが静岡にある理由

プロフェソーレ・ランバルディ静岡の入っている一角、パサージュ鷹匠の入り口。

とはいえ、私が静岡で店を構えているのにはちゃんとした理由があります。

それは都会のせわしなく慌ただしい雰囲気の中ではなく、ゆったりと座ってコーヒーや紅茶を飲みながら、その時間そのものを楽しんでもらえる店にしたいということです。

私も最初は客として様々な店を訪ねておりました。日本には素晴らしいお店がたくさんありますし、品揃えは世界一です。

しかし少し違和感を覚えたのは、一着数十万円もするジャケットを買おうとしているときに、立ち話をして、流れ作業のように決めて、それを買わなければいけないということです。

 

ナポリのサルトリアで働く職人たちはとても真面目に仕立てを行なっています。しかし彼らは流れ作業で仕立てているのではなく、一着の服に向き合い、エスプレッソを飲んで休憩をし、ときどき仲間と語り合いながら仕立てている。

彼らはただ仕事をするのではなく、それを人生の大切な時間の一部として楽しんでいるのです。

せっかくナポリの服を扱うのであれば、人生の達人である彼らの、そんなゆったりとした雰囲気さえも伝えられるような店にしたい。

そういうことで、基本的にゆったりとしており人の少ない静岡は店を開くにはぴったりの場所だったのです。しかも東京や名古屋から静岡への距離感は、ちょうどローマとナポリの距離感に似ている。

ローマに住んでいる人が、1日休みを取ってナポリに服を仕立てたり仮縫いをしたりしに行く。そんな気持ちでお越しいただければ、という思いもありました。

静岡でイタリア服、ナポリ仕立てを着ること

広々とした公園で、仕事帰りの友人と散歩しながら話す。話題は?もちろん映画onceのどのシーンで感動したかを論議しているのです。

最近は静岡の街中も変わりつつあり、魅力あるお店がどんどん増えてきています。お洒落なカフェや地元野菜を使うレストランが増えてきているのは、嬉しいことですね。(願わくばKimboのコーヒー豆を使う美味いエスプレッソが立ち飲みできるイタリアンバルができてほしいところですが、それは少し高望みが過ぎるというところでしょう)

しかし、もともとカジュアルな街である静岡では、テーラード仕立ての本格的なジャケットを着る機会はあまり多くないところです。

静岡はNYテイストや、北欧風のシンプルな店構えのお店が多いので、ジャケットをかっちりと着ているとむしろ悪目立ちしてしまうほどです。また例えばちょっとした立食パーティ等でもジャケットを着ることは少ないですから、イタリアファッションの需要もまだ限られています。

しかし静岡はジャケットの装いを楽しむにはとてもよい場所です。

まず誰もが車を持っており、駐車場を用意しているところが多いので、快適に車で移動することができる。素晴らしい仕立て服を着て、大きな荷物を持って混み合った電車に乗る必要がないのです。

そして休日の昼間に、気持ちの良いリネンやウール生地のナポリ仕立てジャケットを着て、お気に入りの車で自然の空気と景色を楽しみに行く。

まるでアマルフィ海岸のような景色も、静岡駅から車で20分。

静岡駅から20分走らせれば、そこはもはや自然の中なのですから。そして夕方には戻って、地元の魚や野菜を使った料理を食べ、最後はバーで美味いお酒と何でもないゆったりとした会話を楽しむ。

こんな楽しみができるのは、静岡ならではでしょう。

皆さんも是非、イタリアのエレガンスを体験してみてくださいね。

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