ナポリの服の中でもシャツは特にショップやバイヤーの別注を受けて、様々な味付けがされているものです。では本来の姿は?という部分に注目してみましょう。
カテゴリー: SARTORIAL STUDY
【雨降らし袖】マニカ・カミーチャはどの位のギャザーが適正なのか?
もし新しいサルトリアや店で服を頼むのなら、頭の中であまり「こういうギャザー!」とイメージを作ってしまわず、「カジュアルで着るから、袖付けはマニカ・マッピーナで」とざっくりとオーダーしてみましょう。
なぜナポリ仕立てはファッションではなく、文化なのか
これは装い方というよりも作り手の物語であり、職人と顧客だけでなく、職人と街、顧客と場所、土地柄と感性など様々なものが複雑に交錯して出来上がった一つの「継続する遺産」なのです。
Imperfezione 不完全さの美とは
ナポリのスーツは完璧ではない、とよく言われます。しかし完璧でないにも関わらず、それは完璧なものよりも美しく感じられる。その秘密について、今回は探求していくのです。
真夏のリネンジャケットは私たちを救うか
確かに夏の日本ではあまりにも湿度が高く、暑いためにどんな生地であってもジャケットを着ること自体が不可能であるようにも思えます。
【イタリア出張中】常識の通用しない街とナポリ仕立ての関係性
こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 今日はキャッチーなホテルに泊まっていることもあり、大音量の音楽がギリギリ心地よいラインを超えて鼓動に響いております。 この一泊23ユーロの奇跡的な宿は、さらに奇跡Read more
【イタリア出張中】バイヤーの仕事とは
こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 今日はローマの駅近くのホテルに早くからチェックインして、ルーフトップバーでこれを執筆しております。 私にとっては「ナポリは家族、ローマは恋人」ということで実はローRead more
ナポリで着られているのは、総裏か背抜きか
誰が言い出したのか、ナポリには総裏しかなくて背抜きは日本人しか着ないとか、逆にナポリは暑くて総裏を着ることなどないとか、実にいろいろなことが言われています。
しかし実際には何が着られているのか。
当店が『ナポリ製』の『ナポリ仕立て』にこだわる理由
ナポリはナポリ、常にそのルールに従って生きており、自分の思うようにいかないことは驚くほど多いが、さして気にしていない。その代わりに生活の一瞬一瞬には決して妥協しない。
ヴェスビオ火山や地中海といった大自然を常に目にしながら生活している彼らは、ある意味人生の儚さを知っているように見えます。
既製服をナポリ仕立てと呼べるのか?
いくら仕立て方を真似たり、そのディテールを取りいれたり、またメイド・イン・ナポリの事実を作り上げたりしても、そこに「ああ、これこそナポリ仕立てだ」と感じるような文化性と空気をまとっていなければ、それはナポリ仕立てではないのです。