ナポリのスーツは完璧ではない、とよく言われます。しかし完璧でないにも関わらず、それは完璧なものよりも美しく感じられる。その秘密について、今回は探求していくのです。

Imperfezione 不完全さの美とは
Bespoke & Experiences in Honor of His Elegance

ナポリのスーツは完璧ではない、とよく言われます。しかし完璧でないにも関わらず、それは完璧なものよりも美しく感じられる。その秘密について、今回は探求していくのです。

こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 今日はキャッチーなホテルに泊まっていることもあり、大音量の音楽がギリギリ心地よいラインを超えて鼓動に響いております。 この一泊23ユーロの奇跡的な宿は、さらに奇跡Read more

こんにちは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 今日はローマの駅近くのホテルに早くからチェックインして、ルーフトップバーでこれを執筆しております。 私にとっては「ナポリは家族、ローマは恋人」ということで実はローRead more

日本人の着こなしは、よほどスマートでフィッティングも良いことが多いです。世界のベストドレッサーのランキングを作れば、そこにはきっと数人、数十人の日本人がランクインするはずです。
しかし時より、日本人の着こなしがあまりにも計算されすぎていたり、過剰に作り込まれていたり、あるいは風景から浮き上がってしまったりしていることを感じます。

ナポリはナポリ、常にそのルールに従って生きており、自分の思うようにいかないことは驚くほど多いが、さして気にしていない。その代わりに生活の一瞬一瞬には決して妥協しない。
ヴェスビオ火山や地中海といった大自然を常に目にしながら生活している彼らは、ある意味人生の儚さを知っているように見えます。

しかしあるとき、ナポリにはサルトリアの奥深い文化があり、そこには星の数ほどの職人たちと、名高い工房、そしてそれを愛する幾千もの洒落者たちがいることを知りました。

しかしこの偏屈なイタリアの洋服店を始めて約1年、幾度となくナポリに通って私は初めて、「本場イタリア風とは何か」ということに気が付いた。

美しい既製服はこれまでに何着も見てきました。 しかしサルトリア・チャルディからこの2着のスーツが届いたとき、私はまさかこれが既製服だとは思わなかった。 数秒のあいだ本気で「AYE!これはすごいぞ…素晴らしい出Read more

いくら仕立て方を真似たり、そのディテールを取りいれたり、またメイド・イン・ナポリの事実を作り上げたりしても、そこに「ああ、これこそナポリ仕立てだ」と感じるような文化性と空気をまとっていなければ、それはナポリ仕立てではないのです。

スタイルのあるスーツとは、トレンドが変わったとしても決して着ていて恥ずかしくない、いやむしろ自分にとっては絶対にそれが一番だと誇りを持って着ることのできるような一着なのです。